ここでは、日本の病死死因2位の「心疾患 心臓病」について解説しまし。
心臓の働きや作り、心疾患予防の食事などを掲載しました。

介護福祉士の国家試験や看護師の国家試験にも出題されます。

【2023年(令和5年)の主な死因の構成割合】
・死因の1位は悪性新生物(がん)で38 万2492人が死亡。部位別では肺がんが男性の1位、女性の2位で男女合わせて7万5762人が死亡。7 分間で1人亡くなる計算だ。
・死因2位は心疾患(心臟病)で23万1056人が死亡。
3位老衰、4位脳血管疾患(脳卒中、術脳梗塞など)、5位肺炎、6位誤嚥性肺炎。
肺炎と誤嚥性肺炎を合算すると4位(8.6%)。新型コロナウイルスを合算11%(4位)
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出典/厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計月報年計 (概数)の概況」

■心臓
拍動と血液量
1回70ml、1分5L、1日7200L(バスタブ36杯分)
1日の拍動10万回、生涯で20〜25億回。100歳で36億回
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心臓は胸のほぼ中央にあり、左右の肺の間にある縦隔に収まる。冠動脈が心筋に酸素と栄養素を運ぶ。
全身を巡った血液は右心房に入り右心室から肺へ。肺から戻っ た血液は左心房に入り、左心室 から大動脈で送り出される。血 液が混じらないように左右の心 房・心室は仕切られる。各部屋 の境には逆流防止の弁がある。
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■心臓はペースメーカー
右心房、右心室、左心房、左心室という4 つの部屋があり、心房で 受け取った血液を勝の心室へ滞りなく流す。そのため心臓は発電機能を持ち、 自律的に電気信号を発生させる。その活動を捉えたのが心電図なのだ。 電気信号を出すペースメーカーに 当たるのが、右心房と上大静脈の場 目にある洞結節と呼ばれる場所。

洞結節が発する電気信号の刺激に より、まずは心房の心筋細磨が収 する。続いてその刺激は、心と心 室の間にある房室結節に伝わり、そ こからさらにピス束、ブルキンエ線維を介して心室へ伝わる。こうして心房!心室と時間差で収 縮することで、血液は淀みなく流れ 続けるというワケ。ちなみに心臓の ドクンという音(心音)は、心筋が 発するものではない。心房と心室の 間にある弁と、心室から動脈への出 口の弁がそれぞれ閉じる音だ。

■心疾患(心臓病)
突然死は心臓の原因がもっとも多い。日本では、年間 9万1498人が心臓突然死(心原性心肺機能停止)で救急搬送されて亡くなる(総務省消防庁「令和5年 版救急・救助の現況」)。日本では1日約250人、約6分に1人が倒れて亡くなり、1時間で約100人が心臓突然死している。
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心臓突然死の多くは、心室細動という不整脈。心臓から血液を送り出す心室に細かく震える細動が生じ、血液を拍出できなくなる。 心室細動を発症すると3秒で意識 がなくなり、心臓が止まる。
心室細動で倒れると、1分ごとに約10%の割合で助かる確率が減る。対処法は119番通報→心肺蘇生法(心臓マッサージ)AED(自動体外式除細動器)

【心不全】
慢性心不全と急性心不全。
急性心不全は突然心臓の働きが悪くなる。心筋梗塞が多く見受けられ心室細動の併発しやすく4割が突然死の繋がる
前兆:狭心症(冠動脈の一部が詰まる) 「この辺りが痛い(手のひらサイズ)」と胸の広い痛みを訴える
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■心原生脳塞栓症
心室細動が脳卒中の誘発をする心原生脳塞栓症。脳で生じた乃羽よりも広い範囲で影響が及び症状は深刻
心室細動が小刻みに震える不整脈であり、血液が停滞し血栓が生じる。その血栓が血液を通り脳養う血管を詰まらせる


■心臓は癌(がん)にならない
特殊な例を除くと、心臓はがんにならない臓器。理由は、心臓を作る心筋の細胞は、分裂や増殖をほとんど行わないからだ。
がんは細胞の異常な増殖によって 起こるため、細胞分裂が盛んに行わ れる組織で生じやすいという特徴がある。心筋細胞は通常は細胞分裂を行なわないため細胞の異常な増殖によるがんの発生リスクが 非常に低い。

【食事】
心疾患予防の食事は食べる順番と何を食べるか。
ご飯や麺類など糖質過多の食事は血糖値が高くなり、下がりにくくなる糖尿病に陥らないことが肝要。 
血糖が続くと血管がダメージを 受ける。初めは細い毛細血管から傷 み、神経障害、網膜症、腎症といっ た糖尿病性の合併症が起こる。さら に高血糖を放ったらかしにすると、 より太く大きな動脈まで傷めるよう になり、心臓病への暗き道を歩む。 厳しい糖質制限は長続きしない、それより丼ご飯や麺類など、一度に多くの糖質が入 って血糖値が上がるうまい・安い ・早い”系の食事を控えるのが先決。 平日は難しくても、休日は糖質メインではなく、魚や肉や野菜が主役で少し手のかかる料理を作って食べることを推奨する。 生活の質も上がるため、食事の改善はいいことだらけ。